プロフィール
安里紅型工房
安里紅型工房
1981年: 沖展入選
1982年: 安里紅型工房設立
1993年: 琉銀財団第2回公募展佳作
1995年: 沖縄県工芸デザインコンペ佳作
1996年: 安里紅型初個展(ギャラリーMiO)
1997年: 沖縄県デザインコンペ入選
1999年: 通産大臣認定伝統工芸士取得
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てぃーだブログ › 琉球紅型:安里紅型工房 ~紅型工芸をもっと身近に~

2010年10月04日

紅型体験

紅型体験
それでは紅型の製作工程を順にご紹介致しましょう。

①模様の決定
 古典的な文様や自然界に存在する物などをデッサンし、表現する模様を決定します。

②型彫り
 耐水性のある専用紙の下に、適度な柔軟性を持つ下敷きを置き、下絵に沿って小刀で突彫りという技法を用いて切り抜きます。

③紗張り 切り抜いた紙の上から、紗(しゃ)と呼ばれる網を載せ、その上から漆などの接着剤を塗って型紙を作成します。

④型置き
 紗張りをして仕上げた型紙の上から、防染糊を薄く伸ばしながら敷いた後、乾かします。

⑤地入れ
 大豆を挽いた呉汁(ごじる)を、型置きを終えた生地の上に塗布して乾かします。

⑥色挿し
 配色と呼ばれる色を塗り分ける作業の事で、模様の部分に顔料を主体とした色を刷り込みます。

⑦隈取り
 ぼかし染めの作業の事で、これを加える事によって陰影をつけ、立体感とアクセントを出します。

⑧糊伏せ
 色挿しや隈取りを行った箇所に、地染めの色が被ってしまわないように、防染糊を予め敷いておく作業です。

⑨地染め
 模様に合わせて背景となる色を選び、引き染めなどを行います。

⑩色止め
 地染めで用いた染料に合わせて、熱処理または薬品によって色を定着させます。

⑪水元
 防染糊に水分を含ませ、十分に柔らかくなってから丁寧に洗い流す作業です。

⑫仕上げ
 完成品としてお客様にお届けするため、湯のしなどの作業によりシワの無い美しい形に仕上げます。

以上のような多岐に渡る工程を経て、紅型は出来ています。


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Posted by 安里紅型工房 at 00:17Comments(0)紅型体験